ある日、看護師の嫁と一緒にテレビを見ていた。
途中から嫁がスマホをいじり始め、全然テレビを見ていないのでチャンネルを変えようとすると「勝手に変えちゃダメ」と怒られた。
見てないのになぜなのか?
看護師の嫁はスマホをいじりながらテレビを見る
嫁はテレビを見るときに基本下を向いてポチポチしている。ながらスマホというやつである。時々顔を上げてチラッと見るけど、僕からしたら「お前テレビ見てねーじゃねえか」となる。でもチャンネルを変えようとするとなぜかすごく怒る。
「テレビ見てないだろ?変えるよ」
「だめ!見てる!」
下を向いてるくせにどうやって見ているのか。見るならもっと集中して見て欲しい。一緒に見ている者としては是非そう思うのである。
「お前それ絶対見てないよね!?」
「見てるってば!」
「ずっと下向いてスマホ見てるじゃん。それでどうやってテレビを見るんだよ」
「私はスマホもテレビも同時に見れるの!同時に見れるんだから別にいいでしょ!」
同時に見れるって・・
お前は天津飯か?
額に第三の目でも付いているのか?
それとも看護師には下を向いてテレビを見るという特殊能力が備わっているのだろうか。小説を読みながらテレビを見たりするし。
とにかく我が家ではこういったやり取りが毎日のように繰り返されている。
看護師の嫁のテレビの見方
ここで嫁が1時間ドラマを見るときの様子を紹介しよう。番組は嫁が好きな「科捜研の女」である。
1.科捜研の女が始まる
見始めは普通に見ている。スマホも脇に置いたままだ。
2.15分経過
早くも飽きたのかスマホをいじり始める。
3.30分経過
例の勇ましいテーマが流れる。さすがにこのシーンはちゃんと見ている。そしてほとんど見てないくせに犯人を推理して予言する。
4.45分経過
最後は普通に見る。そして嫁お決まりのセリフ「ほらね!私の言った通りでしょ?」が炸裂。
大体こんな感じである。
要するに、大して重要じゃないシーンは音声だけ聞いておき、何か変化があった時だけチェックして犯人を推理する。ドラマを楽しむというより謎解きをしているのだ。推理小説が好きな嫁ならではのテレビの見方かもしれない。
片や僕は推理などせず、全身で浴びるようにテレビを見ている。うーむこの違い。看護師は器用な人が多いのかな。
嫁は寝ながらでもテレビを見る
ふと嫁を見ると今度は寝ていた。毛布にくるまりスマホを持ったまま寝ている。さすがにこれは変えてもいいだろう。チャンスと思いこっそりチャンネルを変えると、
「むにゃ。変えたらダメだよ」
「え!?いま寝てたじゃん」
「寝てても見てるの」
さすがは我が嫁。寝ながらでもテレビを見るとは。
でも疲れているのか少ししたらまた寝てしまった。疲れてるんだな。このまま寝かせておこう。