病院にはたくさんの診療科があります。
それぞれの科で看護師の仕事はどんな風に違うのでしょうか?
- 各科の看護師の特徴
- 診療科あるある
- どんな仕事をするのか
読者の看護師さんに色々教えていただいた診療科の特徴をまとめてみました。
看護師の診療科の特徴まとめ
内科全般
- 急性期から慢性期など様々な患者さんがいるががほとんど高齢者。
- しかも75歳以上ばかりで60代が中年くらいに見える。(笑)
- 耳が遠かったり、認知症の方多いのでコミュニケーションとるのが大変だが、癒されることもすごく多い。
- 看護師の特徴は温厚な人が多い。お互いに忙しくても手伝ったり、手伝ってもらったりで仕事がしやすい。
- まさに出会いがない。
- 個人病院の内科は9割老人。そして出戻りが多い……。病院はホテルじゃないと言いたい。
- 外科のドクターはあっさりしているが、今までかかわった混合内科のドクター達は細かくネチネチした人が多かった。
- 皆が仲良くない。仕事はきちんとこなすがそれ以外の雑談は一切なし。吐き気がする。
- 内科は患者も看護師の年齢層も高い。看護師同士で合コンや飲み会とかの誘いがないですね。(患者さんは患者さんとして見ている)
用語の解説
急性期
:症状・徴候の発現が急激で、生命の危機状態にあり、経過が短い。手術による症状が急激に現れ全身管理を必要とする時期。慢性期:症状・徴候は激しくないが、治癒することが困難な状態が長期間にわたって持続する時期。長期間の管理、観察、あるいは治療、看護が必要とされる時期。
外科全般
- どの外科もバタバタして、スタッフも厳しい人が多いのが特徴と思います。それで去っていく事も多いですが、最初は厳しいとこで頑張れば自分の自信にもなるし実力も発揮できると思います。
- 看護実習で行きました。患者さんの回復が早いので、看護師さんも割と忙しそうでした。また、ほかの国立の外科に行った時は、民間の外科に比べてマンパワーもあり、まだゆったりしていたように感じます。
- 確かに科の特徴ありますよね!以前は外科にいましたが、皆さん男より男でした。サッ パリしてて飲み会がよくありました。新人だったので仕方なく行ってましたが、仕事以外で職場と会うのは本当に勘弁してほしかったですね。誘われた飲み会に行っても、同じ科の看護師の愚痴や他の看護師の恋愛の噂で聞くのが疲れました。今の整形外科は飲み会も少なく、プライベートでご飯もないので楽でいいです。
- 外科は若い子が多くよく飲み会や合コンの話を聞きます。やはり年齢がね。。
外来
- 各科診療科、救急外来、検査部門、外来処置室、日帰りカテ室・手術室回復室、地域連携室などの多岐に渡る。
- 日によって忙しさが異なる。患者が帰らないと仕事が終わらない。
- 結構急変が多く、寿命が縮む。
- 医師、検査技師、事務等との連携が大切なので、コミュ力が求められる。でも患者のため、譲れないことも多く、鉄の精神力も必要。
- 患者から、「来る前は不安だったけど、丁寧に説明してもらえてよかった。ありがとう」と言われるとやりがいを感じる。
脳神経外科内科
- 脳卒中だとオムツ交換、体位変換のプロになれる!2時間おきにくる恐怖の時間。(笑)
- 脳卒中で意識清明な患者さんは大抵JCS1ですね、他の患者さんと比べるとやっぱりクリアじゃないのが残念なとこ(^^)笑
- 介護度が高くて、リハビリ病院もしくは特養にいる気分になってしまう。
- 患者さんが上手く意思疎通が出来ないのはわかってるけど、一生懸命聞いている看護師に対して舌打ちされるとイラつく。
- 基本80代のおじいさん&おばあさん
- 認知症&不穏部屋あり(ドアや壁を蹴る音と患者の叫び声)
- オムツ交換、尿交コールで訪室すると全身びしょ濡れ
- 点滴を自己抜去して血まみれの患者
- 不穏患者さんばかり、、、(/_;)
- 動けない人が多いので転倒は多いです!
- オムツ交換も多いです。オムツ交換中に便が出てシーツについたときのショックたるや…。
- 認知症が多いので、大抵誰かしら夜間せん妄に。せん妄がせん妄を呼んで部屋が大合唱になることもあり…。
用語の解説
体位交換
:体位変換とは自分で体位を変えることができない患者の身体を、人為的に回転、移動 させて向きや位置を変えること。JCS1:JCS=Japan Coma Scale(ジャパン・コーマ・スケール)とは日本で主に使用される意識レベルの分類。患者の覚醒度を段階別にわける。JCS0が意識清明な状態で、JCS1は見当識は保たれているが意識清明ではない状態。
せん妄:患者に一時的に意識障害が起こり幻覚や錯覚が見られるような状態。興奮して暴力的になったりする。
泌尿器科
- おじいちゃんばかりで転ばないようにトイレは見守りが必要(>_<) そして、みんな頻尿だからナースコールが頻回に鳴る…。
- こんにちは~♪♭泌尿器科で看護師してます!毎日毎日バタバタで化粧が落ちちゃいます。マスクって有りがたいですよ~(*^^*) 私は夜勤明けで、やっと仕事から解放されたのにずっと仕事の事が頭から離れません。もう、仕事病です。今までに三度程、科を異動してきましたが一人や二人本当に変な変わった人いて人間関係に疲れるときもあります。ブログ見て元気いただいてます!それでは(*^^*)
消化器外科内科
- 癌の患者さんが大半。さまざまな人生の最期があるんだと考えさせられます。
- 消化器内科の患者はざっくばらんであっさり。
- てきぱきしててハッキリものを言う人が多い印象です。まだこの科しか知らないので比較対象がないのですが…
- アルコール関係の患者さんが入院したら、入院3日目の夜勤は要注意。離脱症状で暴れる可能性が高い!危なそうな患者さんは入院時から精神科併診で内服でコントロールしますが、それでもダメな時は鎮静です。
呼吸器外科内科
- 年寄り70~80代or若者10~20代のみ、中間はほとんどいない(–;) 痩せてて細かい人が多いですね。
- 肺機能が悪い人が多いのでSpO2値は80%くらいまでなら下がってても焦らない。(笑)
- 呼吸器内科の患者はネチネチ細かい。(あくまで、一個人の意見です☆いつも、楽しく拝見してます^_^)
- 毎年お正月はお餅を詰まらせた方が入院してきます(^_^;)
- タバコを吸っている人をみると、本気で禁煙をすすめたくなる。
- 台風の時期などは呼吸器には珍しく若い患者が入院する。それは喘息や気胸の患者が増えるため。
用語の解説
SpO2
:SpO2=経皮的動脈血酸素飽和度とは、血液中にどの程度の酸素が含まれているかを示す数値。正常値は96%以上、95%未満は呼吸不全の疑いがある。
循環器・心臓外科内科
- 始めは苦手意識があったけど、コメディカルが充実しているのでいろんな事が学べて楽しかった。
- 新人から17年循内でした。カテ出し、カテ介助、ケア、部屋周り、退院指導、心臓リハビリ、緊急入院。忙しい日々でしたが心電図で不整脈がわかった時は嬉かった〜。今でも役立つ知識で教えてくれた先生に感謝!
- 勉強しても勉強しても知識が追いつきません…
用語の解説
コメディカル
:医師や歯科医師の指示の下に業務を行う医療従事者。医療スタッフとも言う。
血液内科
- 精神的なケア、話しの傾聴が多い。世間話だと判断したら上手くかわして退室。
- 入退院が多い。以前もいらしてましたよね?で会話がはずむ。
- 亡くなる人も多い。その人の人生や生き様について考えさせられる。そして自分の人生も考えてみたりもする。
精神科
- カンファレンスが他科より多い。
- 精神科へ異動になりました。私の精神がもちません。
- 看護師までミイラ取りがミイラになるように鬱を発症した。
用語の解説
カンファレンス
:患者のケアについてチームとして情報共有し、問題点や方針を話し合う会議のこと。
ICU・CCU・ER
- チームワークがよくて、仲良し。どこよりも体育会系。
- わけあり患者が多い
- 薬物中毒、精神疾患Ptが多い
- 自殺企図患者も多い
- 術後の患者さん、一般病棟での急変患者さんが主に来ます。術後の患者さんは問題なければ一泊で病棟へ戻るので、とても入れ替わりが激しい部署です。なので時々患者さん0人のときあります。(笑)
- 患者さんの特徴としては、気管挿管され、人工呼吸器をつけている方がほとんどです。苦痛がないよう鎮静剤なども投与するので 意識がもうろうとしてる方が多いですね。でもちゃんと足浴、洗髪、手浴などの清潔ケアも行います。
- また、フロアの構造がオープンフロアになっているので、患者さんを見渡せてすぐに対応できるようになっています。
私は新人なのですが、隠れ場所がなくて泣く場所もありません(笑)
用語の解説
Pt(patient)
:患者のこと。なお、理学療法士は大文字でPTと書く場合が多い。
産婦人科
- 年齢差のあるご夫婦もいるので、家族関係の把握が必要。うかつに「おじいちゃん」と声をかけたら旦那さんだったりする。
- 女性ばかりなのでパワフル。話しが盛り上がると中々業務に戻れない。
- 夜勤の時は、スタッフが少ないのでなるべく日勤で産まれてと思う。
- 陣痛で苦しんでる姿を見るとお産怖いって思うけど、産まれた後の皆の笑顔を見ると幸せになる。
- 旦那さんがイケメンかで盛り上がる(笑)
- 「またお待ちしてます」と退院時に見送ることができる。
- 基本的な病床数も他科にくらべ少なく、元気な人が多いため忙しい時とそうでないときの波がある。
- 看護技術の項目は他科に比べて実践項目が少ないと思う。
- わたしは総合病院の産婦人科で働く助産師なんですが、産婦人科あるあるはズバリ他科の看護師は分娩の忙しさを理解してくれない!です。夜勤帯に理解のない管理当直だとお産があっても平気で他科のおばあちゃんの入院をとってーと言ってきます。さらにお産が忙しいから手伝いにきて!とお願いしても産科分からないからと言って助けてもらえません。愚痴ですけど、産婦人科は楽しく幸せにお産ってだけじゃないって知って欲しいです>_<
- 婦人科は昼ドラというか…本当にドラマのような患者さんがたくさんいました。不倫のはての子宮外妊娠、不妊治療で妊娠したけど死産や染色体異常が見つかる…未婚でまだまだ若い人の卵巣癌…同じ女性として、たくさん考えることがありました。
新生児科・NICU・GCU
- ナースコールがない
- ナースコールの代わりに泣き声もしくはモニターのアラームで呼ばれる
- PHSいらず
- ワンフロアなので常に先輩に監視されている気がする 笑
- ごはんが1日に8回ある
- よって薬も8回。。
- 薬や点滴の量が細かい。0.01ml単位
- 挿管児は体の向きや顔向きをかえるのが命がけ。。変な冷や汗がとまらない
- 親戚や友人の赤ちゃんのオムツ交換をすると、鼠径ヘルニアとか停留精巣とか確認してしまう。哺乳状況や体重増加を確認しそうになる。
- 子どもの泣き声に敏感になる。自宅で睡眠中、隣りの家の子の夜泣きに反応して起きる
用語の解説
鼠径ヘルニア
:鼠径(そけい)ヘルニアとはお腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が体の外に出てしまう病気。脱腸のこと。停留精巣:男児の精巣が出生時に正常な位置=陰嚢内に位置しない状態。
小児科
- 保育士さんのような、明るくキャピキャピした看護師が多いですね。私の病院は、小児治療に力を入れているので、病室がUSJのように楽しい部屋もあったり、私自身も癒される病室でもあります。(笑)
- 保育士になりたかった私にとっては、最高の職場です!ただもう少し、ご両親の心のケアに寄り添える看護がしたいと勉強中です。
- 夜に救急外来を受診する人が多いので夜間入院が多いです。先天性の疾患を持っていると、うちの病院は大人になっても小児科フォローだから、ヘタすると病棟に生まれて数日の赤ちゃんと40歳代の大人がいます。
整形外科
- 体育会系。看護師を狙う医者多い。そしてそれを求める看護師が行くことも多い。
- 民間の小さな救急病院の整形外科、外科混合病棟に勤務していました。交通外傷で搬送されてくる方が多く、比較的若い男性が患者として多い病棟でした。整形外科のドクターは、他科のドクターと比べるととてもフレンドリー。
- 患者も若い男性が多く、看護師と患者の恋愛度は高い。私も整形の患者として入院してきた彼と結婚しました。白衣の天使に見えたのだとか・・・
- O脚の方を見かけると、膝のレントゲン画像がどんなもんかを想像してしまう。グレードⅢくらいかな?とか画像評価まで予測する。
- 立ち上がり、歩き始めの時痛み強そうだな~、正座困難だろうなぁと症状も予測する。
- 回診時にROMをみるため痛い足を医師に曲げられるため、午前中の11時頃になると各部屋から「悪魔ー!」「痛ーい!」という悲鳴が続く。
用語の解説
足関節捻挫の症状
:症状によってグレードI(靭帯が引き延ばされたかわずかに損傷を受けた状態)、グレードⅡ(靭帯の部分断裂)、グレードⅢ(完全断裂)とに分類される。ROMを見る:患者の関節可動域テスト(ROMテスト)をすること。
リハビリ
- 麻痺で今まで出来ていたことが出来なくなることで、全てが変わり、リハビリをすることでまた変わっていきます。毎日、昨日出来なかったことが出来るようになっていき、そこには地味なリハビリの積み重ねがあり…いつも感動しながら仕事をしています。
耳鼻咽喉科
- 鼻から折り紙
- 鼻から絆創膏
- 鼻から種あるいはどんぐり
- 耳から折り紙
- 耳からBB弾
- 耳から数年~数十年ものの耳垢
- 喉に魚骨
- 喉に・・・チキンの骨突き刺さり・・・
- ↑↑全部まとめて除去します。こんな耳鼻科がやっぱり好き
- 老若男女と幅広い患者層。
- 耳、鼻、喉をみるだけでしょって思われがちだが、それなりに手術の種類・件数は他の外科系と肩を並べるほどの多さ。
- 疾患によっては手術療法だけでなく、放射線・化学療法・嚥下機能の評価、補聴器、電気喉頭などなどなど…勉強しておかなければならないことがたくさんある。
- 外来で行う小手術もたくさんある。
- 耳鼻科もとっても忙しい…
用語の解説
嚥下機能
:嚥下(えんげ)とは、食物が認知され、口腔、咽頭、食道を経て胃に至るまでを指す。飲み込むこと。
眼科
- 眼科病棟は本当に手術が多いです。1日に7~8件は最低でもあります。外科疾患の手術と違って、手術時間が早い人で、30分~1時間。長い人でも2時間~3時間程度なので、回転が早くて術後の観察に追われますが、慣れればそんなに大変ではありません。
- 年を重ねてから目に不調が出る人が多く、眼科のオペ目的で入院してるはずが、その他の入院生活についての看護のほうが大部分を占めていたりする。認知症ケアに時間を取られる、、、泣
麻酔科
- 麻酔科では主に手術前の患者さんに術前説明に行ったり術後観察に行ったりしています。手術中は生体モニターや麻酔器の調整などをしたり外回りの看護師さんの手伝いをしています。
糖尿病内科
- 自分の血糖値を測って空腹時血糖をチェックする
手術室(オペ室)
- 私は手術室です。ピリピリした空気が毎日あって、出会う人は麻酔にかかった患者さんだけです。それに比べて外科にいった同期は製薬会社の人とコンパや飲み会で忙しいみたいですよ。外科は若くてアクティブな子が多い気がします。
- 看護師の中でも、いろんな意味で直球勝負。文字通り血の気が多いかもです。血が騒ぐ!
- 一番長いオペは朝9時からのを日勤から当直で引き継ぎ、翌日の朝6時に終わったものがありました。
- オペ室看護師です。旦那へ今日の出来事を話そうとしますが、9割は通じません。でも愚痴聞いて欲しくて話すと、「なんかやだ。気持ち悪い」とたいてい拒否されます。
- アイメイクが濃くなる(笑)
膠原病・リウマチセンター
- 食事は配膳だけで終わらない。(体位整えたり、ふたを開けたり、ストローをさしたり食事を食べられるようにセッティングが必要)
- 患者のキャラが濃い。
- 日常生活の援助技術が磨かれる!
- 看護師が患者に対し過保護になる。 (何かと援助が必要だから)
- 皮膚が薄い人が多いから、テープを剥がすとき超真剣になる。
重心
- 基本的に介護って感じがします。入浴介助、食事介助、おむつ交換の日々…。点滴などの医療行為は少ないです。患者さんとゆっくり関われるのは楽しいかな。
たくさんの投稿ありがとうございました。
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