ドラマのお迎えデス第二話に比嘉愛未さんが看護師役で出演していました。
比嘉愛未さんといえば当サイトで看護師役が似合う女優No.1の座に輝いた女優さんです。気になって録画していたのをやっと見ることが出来たのですが、人の命を預かる看護師の仕事について考えさせられるすばらしいドラマでした。
それではあらすじを紹介します。
お迎えデス。第二話あらすじ
2016年4月~6月予定 / お迎えデス
GSG(極楽送迎)というあの世の会社で、この世に未練がある霊をあの世に送り届けるバイトをする堤円(福士蒼汰さん)と阿熊幸(土屋太鳳さん)。第二話の成仏できない霊は14歳の若さで心臓病で亡くなった和弥君(加部亜門さん)。そしてその担当看護師としてゲスト出演しているのが瑞江こと(比嘉愛未さん)です。
看護師役の比嘉愛未さんがとても似合っています。
この世に未練がある14歳の少年
14歳で心臓病で亡くなった和弥くんは、この世に未練があって成仏できないでいる。霊が見える特殊能力を持つ福士蒼汰と土屋太鳳の二人は、和弥くんの心残りを聞きだすことになった。
「何か成仏に踏み切れない理由があるの?」
-回想-
生前のシーン。自分が治らない病気だと知って悪態をつく和弥くん。担当看護師の比嘉さん。
「ちゃんとベッドに入ってなさい」
「やだよ」
「わがまま言わないの」
「患者のわがままに対応するのもナースの仕事だろ」
「あは、しょうがないなあもう。そんなんじゃ女の子にもてないよ」
「いいよ。どうせ長くないんだし。もう学校もいけないんだろ?」
「何言ってるの」
「違うのかよ」
「大丈夫だよ」
比嘉さんは笑顔でやさしく励ましていた。そんな比嘉さんに和弥くんは淡い恋心を抱いていた。
病室の窓から外を見ている和弥くん。
「なに見てるの?」
「あれ」
「ああ、観覧車?」
「一緒に乗ってよ」
「いいよ」
「え?」
「一緒に乗ってあげる」
「嘘つけ」
「嘘じゃないよ約束しよ」
しかし約束したまま和弥くんは死んでしまった。和弥くんはこのことが心残りで成仏できないという。
-回想終了-
心残りの理由を聞いて作戦を立てる二人。憑依能力がある福士蒼汰の中に和弥くんが入って観覧車デートを実現しよう!ということに決まった。
「もうひとつ希望言っちゃおうかな」
「なに?」
「メッセージを書いたでっかい垂れ幕を用意して、観覧車のゴンドラが一番上に行った時にあの人に見せたいんだ」
和弥くんは比嘉さんにどんなメッセージを伝えたいのか?垂れ幕を作りながら、比嘉さんを観覧車デートに誘いだすことになった。
看護師の比嘉さんを観覧車デートに誘いだす
病院のシーン。モブ医者から患者さんの血液採取をするように言われる看護師の比嘉さん。
「失礼しまーす」
診察室に入ると・・
患者になって比嘉さんに近づこうとする福士蒼汰がいた。
「では腕をまくってください。楽にしてくださいね」
普通に採血される福士蒼汰。(女性との交際が苦手という設定)
しかし作戦は和弥くんのいたずら憑依によって失敗に終わる。その後も観覧車デートを申し込むが、彼氏に悪いからと断られてしまうのであった。
翌日。病院の敷地で座っていると比嘉さんがやってきた。
「あの」
「あ、はい」
「昨日のお話ですけど観覧車ご一緒します」
「あれ、彼氏がいるからダメなんじゃ・・」
「別れました・・」
「あ・・そうですか」
「それに・・私もあの観覧車乗りたかったんです。前に入院していた男の子と約束していたのに、果たせないままだったから」
こうして二人は今度の日曜日に観覧車デートすることに。比嘉さんが約束を覚えていたことを喜ぶ和弥くん。しかし土屋太鳳は、比嘉さんが急に観覧車デートをOKしたことを不審に思う。
看護師の比嘉さんと彼氏との関係
比嘉さんに話を聞きにいった土屋太鳳。実は最近彼氏と喧嘩ばかりしているという比嘉さん。
-回想-
「私は看護師の仕事をやめたくないの」
「ずっと希望していた海外赴任がやっと実現するんだ。一緒に来てくれよ」
「・・・」
「俺に行くのやめろなんて言うの?」
「お互い好きな仕事してるのは同じでしょ?どうして女の方が仕事を辞めなきゃいけないの。そんなの古いんじゃないの?」
「一般論なんて関係ないだろ!」
「看護師の仕事は大変なんだろ。いつも言ってるじゃないかもっと休みが欲しいって」
「そりゃ愚痴を言いたくなる時ぐらいあるわよ。あなただって一緒でしょ」
「一緒にすんなよ。こっちは100億のプロジェクトだぞ!」
「だから看護師の仕事より価値があるっていうの?あたしだって人の命を預かってる」
「命を預かってるのは医者だろ。看護師なんて・・」
「・・・!」
「ごめん」
-回想終了-
こんな喧嘩をしょっちゅうしていたが今回のは決定的だという比嘉さん。彼氏の海外赴任は今度の日曜らしい。つまり観覧車デートの日である。
「予定を入れた方が気がまぎれるから」
これでいいのかと悩む土屋太鳳だったが、霊を送り届ける自分たちの仕事を優先することに。比嘉さんとのいきさつを話しながらメッセージ垂れ幕を作っていると、和弥くんに話を聞かれてしまった。
戸惑う土屋たちだったが、気を落とさず垂れ幕を作ろうという和弥くん。再び作業を再開する。
「でも、この言葉を選ぶとは意外だったな」
「生きてるとき言えなかったから・・」
観覧車デートと和弥くんの気持ち
いよいよ観覧車デートの日。比嘉さんが来たので福士蒼汰に憑依する和弥くん。
すると突然和弥くんが、番号交換するふりをして比嘉さんのスマホを取り上げ彼氏に電話する。
「あんたの女もらうから」
予定外の行動に驚く憑依された福士蒼汰。(心の中)
慌てて駆け付けたモブ彼氏。憑依した和弥くんは彼氏と比嘉さんを観覧車に押し込む。
二人を観覧車に押し込んだあと憑依を抜けた和弥くんと福士蒼汰が話す。
「いいの?」
「病気が長引いて、治る見込みもなくて。でもいつもあの人は笑顔で・・」
-回想-
「いいよ。一緒に乗ってあげる」
「いや・・嘘つけ」
「嘘じゃないよ。約束しよ」
「どうせもうすぐ死ぬ人間が相手だから適当に言ってんだろ」
「そんなことないよ。大丈夫」
「偽善者。・・最低の看護師だな」
ショックを隠し切れず黙ってしまう。静かに笑顔で部屋を出る。
最低の看護師と言われ廊下で泣く比嘉さん。
その様子を和弥くんは影から見ていた。
-回想終わり-
「好きだったから。二人で出かけるなんて無理だって思うと、ついひどいこと言っちゃった」
「うまくいくかな、あの二人」
観覧車を見上げる。
和弥くんが伝えたかったこと
「やっぱりついて来て欲しい」という彼氏。
「あなたことは好きだけど、でもやっぱり看護師はやめられない」
観覧車が頂上にさしかかるころ、福士蒼汰がアナウンスで垂れ幕のことを伝える。
「瑞江さん(比嘉さん)病院の方を見てください」
「えっ?」
「和弥くんからのメッセージです」
「和弥くん⋯!?えっ、どういうことですか?」
戸惑いながら病院の方を見る比嘉さん。するとそこには・・
「あなたは最高の看護師です」
和弥くんはこの言葉を伝えたかったのだ。大好きな看護師さんにひどいことを言ってしまったことをずっと後悔していたのである。思わず泣いてしまう比嘉さん。
真剣な表情で見つめる彼氏。
「和弥くんって・・誰?」
「先月亡くなった男の子。あたしその子に何もしてあげられなかった。一緒に観覧車に乗ろうなんて軽はずみな約束しかできなくて。その子の気持ちを少しも救ってあげられなかった」
和弥くんのことを思い泣き崩れる比嘉さん。
思いがけず比嘉さんの看護師の仕事にかける思いを知った彼氏。観覧車を下りて言った。
「なあ。待っててくれないか。何年先になるかわからないけど俺が帰って来るまで待っていてほしい」
泣いてうなずく比嘉さん。
抱き合う二人を影から見て微笑む和弥くん。こうして彼の未練は解決した。
最後は笑顔であの世に向かうのであった。
★ ★
感動しました。
実は最初は看護師役の比嘉さんがかわいいとだけ書く予定でしたが、書いてるうちに看護師と患者さんの人間関係の深さが伝わってきて内容を一新。ストーリーが分かるようにほぼ全編を紹介する形になりました。
劇中に、
「患者の命を預かっているのは医者だろ」
というセリフがありました。でも僕は未だにこんな考えの人がいるのか疑問です。ドラマは関係なくても、嫁を見ていれば看護師が患者の命を預かっていることは嫌でもわかりますから。
担当の患者さんが亡くなる気持ちは僕には想像もつきませんが、あらめて看護師という仕事の大変さを知りました。
色々考えさせられる良ドラマでした。