看護師は~しながらのプロである。
大小様々な業務を同時に遂行しながら、しかもミスなく完璧にこなさなくてはならない。
まあ、それは別にいいんだけど、あまりにも仕事で訓練され過ぎて、くせでついプライベートまで効率的に動く看護師の嫁の私生活を公開しよう。
寝ながらテレビを見る
テレビを見ながら寝るのではない。寝ながらテレビを見ているのである。
いや僕からしたらまったく見ていない。明らかに目を閉じて寝ているしテレビはついているだけだ。でも看護師の嫁に言わせると「見ている」らしい。消そうとすると「見てるよ~」と怒られてしまう。
「見てないだろ?」
「聞いてるの」
聞こえてくるの間違いだと思うんだけどな。
看護師の嫁にとって「寝ながらテレビを見る」など朝飯前だ。
テレビを見ながら本を読む
今度はテレビと小説のマルチタスクだ。嫁は読書が好きなので月に何冊も小説を読む。いつもソファに座って読むのだがその時に必ずテレビもついている。
うるさいから消すと「ちょっと見てるんだから」とすぐつける。待て待てと。ずっと下向いて小説読んでるじゃないか。テレビなんて絶対見てないだろ。
それでも嫁は見ているという。試しにどんな内容だったか聞いてみた。
「じゃあどんな内容だったかわかる?」
「近藤は、大和田常務から提案された取引に応じ、手に入れた田宮社長の証言を表に出さないという決断をした。その結果、半沢が大和田を追い詰めるために取締役会に提出する予定であった資料は、不正の事実を決定的にする重要な証拠がない不完全なものとなってしまう。そんな中、渡真利は人事部の後輩からの極秘情報によって、近藤が銀行に戻って来るとの情報を掴む」
驚くことにスラスラ出てくるのである。
下を向いて本を読みながらどうやってテレビを見てたんだろう?額に第3の眼があるんだろうか。天津飯みたいに。
看護師の嫁にとって「テレビを見ながら本を読む」など朝飯前である。
最終奥義「テレビを見ながら本を読みながら寝る」
嫁ぐらいのマルチタスクの鬼になると3つ同時にこなすこともできる。ソファにもたれかかって本を持ったまま、テレビをつけっ放しで寝ているのである。
まあ完全に寝ているんだが。
それでもそっとテレビを消すと「あー消した」と言ってくる。
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もう癖になっているんだと思います。聖徳太子は1度に10人の話を聞きわけたといいますが、嫁も3人ぐらいならいけるかもしれません。