夜勤での恐怖体験。看護師なら誰でも一度は経験があると思う。
例えば真夜中の会議室にあるはずのないストレッチャーが置いてあったら・・。これは先日実際にあった出来事である。
真夜中のストレッチャー
泣く子も黙る午前2時いわゆる丑三つ時。嫁は備品の在庫を数えるために会議室に向かっていた。会議室は病棟の一番端にあるのでちょっと歩かなくてはならない。静まり返った夜の薄暗い廊下を嫁は静かに歩いた。
やがて会議室に着いた。備品を数えるだけだし入ってすぐのところにあるから電気はつけなかった。ドアを開けると部屋の中にストレッチャーがあった。なぜ会議室にこんなものが・・。
ストレッチャーにはまるで人が死んでいるようにシーツがかけられていた。嫁はそのシーツの中にあるのが「人体模型」であることを知っていた。人体模型とは新人教育などに使う人間と同じ背格好をした人形である。看護師になって以来もう何度も見たものだ。今更見たところで怖くもなんともない。
ふと周りを見回すと暗い会議室から静けさと冷気が漂ってきた。やばい急に怖くなってきた。恐る恐るシーツに手をかける。どうせ人形があるだけだ。怖くない!さあ、めくるぞ。
|д゚)チラッ
「ぎやああああああーーーっ」
(ノД`ll)
夜の会議室に嫁の悲鳴が鳴り響いたのであった。
ひどい目にあったよ
「ということがあったの。怖くない?」
「うむ」
「そこにキイちゃんが、あぁキイちゃんていうのは人体模型の名前ね。いるのはわかってたのにすっごい怖かった」
「うむ」
「会議室にストレッチャーの時点でちょっとびっくりしたんだけどさ。まったくひどい目にあったよ」
「うむ!!」
看護師が見慣れているはずの人体模型ですが、状況によってはやっぱり怖いんですね。まだ夏でもないのにすっかり寒くなった嫁でした。