(画像はフジテレビ「チーム・バチスタ4」オフィシャルサイトより)
ドラマの「チーム・バチスタ」で、白鳥(仲村トオル)という厚生労働省の役人が病院の立ち入り検査をしている。シリーズを通してずっと病院検査がテーマのドラマである。
ところで、実際に厚生労働省の役人が来て病院の立ち入り検査をすることって現実にあるんだろうか?
夜ウォーキングしながら看護師の嫁に聞いてみた。
λλ............トコトコ
厚生労働省の病院検査は現実にある?
嫁に聞いてみると答えは「YES」だった。あんなの一部のやばい病院だけかと思っていたら、嫁の病院でも実際に厚労省のチェックがあるという。
「すっごい大変なんだから」
「マジかよ」
一体どんなことを調べるんだろう?
不合格なら診療報酬を返還
話を聞くと厚労省の病院検査というのは、医療事故等の安全対策がきちんと出来ているか、保険診療が適切に行われているかなどといったことがチェックされるらしい。なるほど、JISやISOを取得している企業に定期的に検査が入るのと同じ感じか。
ただこの厚生労働省のチェックは病院にとって非常に恐ろしいものらしい。もし検査が不合格となれば診療報酬を返還しなくてはならないのである。
医療法(昭和23年法律第205号)第25条第1項の規定に基づく立入検査により、病院が医療法及び関連法令により規定された人員及び構造設備を有し、かつ、適正な管理を行っているか否かについて検査することにより、病院を科学的で、かつ、適正な医療を行う場にふさわしいものとすることを目的とする。(厚生労働省の医療法第25条第1項の規定 に基づく立入検査要綱PDFより抜粋)
病院は厚労省に診療報酬を請求しているので、厚労省は「ちゃんとやってるのか?」ということをチェックしに来るというわけだ。
病院をあげて対策
検査では膨大な資料を見せなくてはならないので、病院側は準備がかなり大変らしい。掃除や整理整頓も当然(普段から)行う。さらに看護師の対応にも万全を期す。
役人に抜き打ちで質問されておかしなことを言わないように、普段から看護師教育が徹底されているという。
病院検査で一番大変な事
嫁に何が一番大変か聞いてみた。
「やっぱり資料の準備かな。単に集めるだけじゃなくて色々あるから~」
「色々って?」
「そりゃあ普段の記録が見られるわけだからね。その時だけやってもダメってこと。まぁそのためのチェックだからね~。ハフ~」
「なるほどな」
嫁も管理者になって初めて知ったのでまだそんなに深い知識はないらしい。それでも僕にとっては興味深い話だった。
「でもうちには白鳥さんみたいなカッコいい人は来ないよ。かなりの重厚なおじさんが来るから」
「あはは」
こうしてウォーキングは終了。知らない業界のことはおもしろいですね。ちょっと硬い話ですいませんでした。
みなさんのところも厚労省の検査ありますか?