とある日勤の日。
帰宅した嫁の機嫌がすこぶる悪かった。
「今日はどうだった?」
「は~あ!」だの、「ふう!」だの言っている。これは何かあったに違いない。しばらく様子を伺ったけど言い出しそうにないので、恐る恐る聞いてみることにした。
嫁の機嫌が悪い理由
話を聞くと、60歳ぐらいの患者さんに「今日家族が来るから準備してくれ」と言われて、忙しい中あれこれ手伝ってあげたらしい。しかしやってることはほとんど小間使い。イスをここにおいて、あれをこうして、これをそうして…。
しかも一度に言えばいいものを、一個終わったら次の用事を言ってそれが終わったらまた次の用事を言うもんだから全然終わらない。それでも我慢して全部片付けてやった。どうですか?もういいですか?
そしたらその患者さんが一言。
「はいよくできました」
(゚Д゚)…
カッチーン!
なにがよくできましたよー!
ヽ(`Д´)ノ
これにはさすがの嫁も大激怒。
詰所に帰って同僚の看護師に愚痴りまくったらしい。
看護師を小間使いのように使う患者
「…というわけよ。あれだけ小間使いのようにこき使っておいて「よくできました」って言われたんだよ!看護師をなんだと思ってるのよ!人を召使いみたいにさ」
「それはひどいな」
「しかも!家族が来るのは夕方だったの。だったらそんな急いでやらなくても良かったじゃん!こっちはクッソ忙しいのにさーー!!」
「ふ、ふむ」
どうやらかなりお怒りの様子…
ここは旦那として気の利いたひと言が必要だ。
「手伝ってもらっといてそれはないよな~。感謝してないの丸出しじゃん」
「でしょ!そうなんだって!看護師を女中ぐらいにしか思ってないんだって!ほんとサイテーだから」
その後も怒りが収まらない嫁は、次の日も日勤だというのに珍しくお酒をゲット。
「あー腹立つ!もう飲まなきゃやってられない!」
ヽ(`Д´)ノ
そうだな。こういうときは飲もう。とことん飲もう!
僕も朝まで付き合うから。
それから30分後。
そこにはビール半分で眠ってしまった嫁の姿があった。
フフ。お疲れさま。(´∀`)