嫁と買い物に行ったとき、10人ぐらいの特攻服が公園でたむろしている現場に出くわした。最近あんまり見ない光景なのでちょっと異様に感じたのだが…
「ああいうやんちゃなヤンキー少年が入院してきたこともあるよ」
嫁が語り始めた。
看護師と少年患者の暖かいエピソード
入院患者は17歳のヤンキー少年
嫁の病院に金髪・トサカ・そり込みという、コテコテのヤンキー少年が入院してきた。結構大きな事故だったらしいが本人はいたって元気。
「俺、車いすでドリフトできるぜ!」
(゚∀゚)
少年はとにかく動き回る。車いすで病院内を走り回ったり売店で長時間立ち読みしたり。見舞いにやってきた友達も一緒になって、もう何度も看護師に怒られたらしい。
「ああ早く退院してー」
元気が有り余る少年だったが実は大きな手術を控えていた。
手術を数日後に控えたある日の深夜。
夜勤の看護師が見回りに行くと少年はまだ起きていた。深夜2時だった。
「〇〇さんどうしたの?早く寝なきゃ」
「ねえ看護師さん…息がしんどいんです。しばらくそばにいてくれませんか」
やんちゃな少年は驚くほど素直だった。実は手術が近づいて不安が大きくなっていたのだ。でもそのことを親や友達には言えなかった。かっこ悪いと思ったから。
看護師はやさしく少年の話を聞いてあげた。30分ほど話して少年は安心して寝た。
いい話だ。
僕は看護師っていいなと思って聞いていた。
・・・
そこまで話して嫁はスマホをいじり始めた。
「あの…もしかして終わり?」
「えっ。終わりだけど」
「ええー!続きは?少年はどうなったの?」
「別になにもないよ。普通に退院した」
「うっそーん!」
★ ★
こういう話を聞くと、やっぱり看護師は白衣の天使なんだなーと思います。少なくとも僕たち患者にとっては。