看護師の悩みって何だろう。タフな仕事だけに悩みも多いはずだ。
これはちょっと前の話だが、嫁がいつになく落ち込んでいたことがあった。どうやら職場で何かあったみたい。普段はすぐ口を開くのに、めずらしく何も言わずに「はぁー」とため息ばかりついていた。
人に悩みを言えないのは経験上そうとう辛いときだ。「なにかあった?」と軽く聞いても答えない感じ。なんとかしてやりたかったが、言いたくないときに無理に聞かない方がいいと思い黙っておいた。
その日は僕が夕飯を作ってやろうと思い、鍋の準備をしていたが結局嫁が作ってくれた。食後にコーヒーを入れた。ポテチを半分食べた。録画したドラマを見た。でも嫁は何も言わなかった。ただ、ため息をつき、毒を吐き続けた。「大丈夫。何があってもそばにいるから」 僕はそれだけを伝えた。
嫁は何も言わなかった。ただ、ため息をつき、毒を吐いていた。
本当につらいときは何も言えないもの。知っている人ではなく、自分のことを知らない、タクシーのおっちゃんに聞いて欲しいときもある。あいつが何も言わないなんて余程つらいんだろう。こういうときどうしたら立ち直れるんだろう。
本に書いてあった方法を書いてみる。
ありのままを受け入れる
嫌なことがあったら、とりあえずありのままを受け入れる。なったものは仕方がない!の精神。つらい記憶が積み重なるといつか精神をやられる。心が弱くなる。そうなっちゃいかん。自分の中で消化するべし。
最悪の事態を想像してどうするかを決める
次に最悪の事態を想像してみる。仕事の失敗なら「クビになるかも」と想像する。そしてその時どうするかを決める。「万が一クビになっても別に死ぬわけでも、人生が終わるわけでもない。他にも仕事はあるんだから」と。これはあきらめモードではない。もし最悪なことになったとしても自分には進む道がある、オプションがある、そう思えれば心に余裕が生まれる。
やるべきことは何か
心に余裕が生まれた。そしたらもう余計なことをくよくよ考えず、次に自分は何をするべきかを考える。失敗を取り戻すために企画を出しまくってやろう!とか、早いとこ後始末をして次のすごい仕事がしたい!とか。人間やるべきことが明確になれば心はスーッと軽くなる。ただそれをすればいいんだから。
これは本で書いてあったことと、昔会社の先輩に教えてもらったことをミックスした自分なりの立ち直り方。こういうのを一つ持っておくと、いざというときパニックになるのをを少しでも防げる。
結局、嫁の悩みは時間が解決したみたいで、次の日には普通に戻っていた。本当は解決してないのかもしれない。
ただ僕は、どんなことがあっても嫁の味方でいる。