看護師の嫁はいわゆるできる女である。
一方の僕は普通というか出来ない部類に入る男である。
昨日、嫁が非常に機嫌よく帰ってきた。どうやら病院でいいことがあったらしく、帰ってすぐに「ねー聞いて聞いて!」と話しはじめた。
出来る嫁とできない夫のバランス感
内容としては、患者の様子がおかしい気がしたので、勤務時間が終わった先生に電話して、戻って来てもらったとのこと。しかも夜中に。そのおかげで患者は大事に至らずに済んだとのことだった。なかなかである。
先生「余人が言うのではない。ああいう人柄の御仁が言う。この夜中、押して診察して欲しいというのは、よほどのわけあいがあるのであろう」
先生もこう言ってわざわざ戻ってきてくれたらしい。ようするに「〇〇さんが言うのだから何かあるに違いない」ということだ。そういう風に思われていたことが嬉しかったらしい。
確かに嬉しいだろうなー。認められてるわけだからね。これは単に勘が鋭いのではなく、経験からくる勘だろう。そして〇〇さんが言うのだからと言ってもらえる普段の仕事ぶり。
はっきり言って嫁は出来る女の部類に属している。
一方、僕は出来ない男のほうである。
そんな二人なのになぜかバランスがいい。
収入も能力も負けているのに卑屈にならないでいられる。それはおそらく嫁の性格のおかげかなと思う。全然えらそうにしないし、身勝手なところもない。そして旦那である僕を何かと立ててくれている。お互いに自然でいられるのだ。ありがとう嫁。
最後に、嫁は私生活でも勘が鋭いです。僕の行動などはいつも先読みされています。帰宅後すぐにシャワーを浴びるとしつこく問いただしてきます。気を抜いてはならぬ。